想い出深い現場が御座いました

「少し時間をかけても良いので少人数で作業をしてもらえないでしょうか?」
こんなお話からスタートした現場です。

一人暮らしの70歳半ばを過ぎたお婆さんで大変しっかりとした口調で穏やかな話し方、依頼内容をお伺いしますと、最近持病の膝痛が悪化して自宅の二階には数年前から昇った事が無く、二階がどのようになっているのか心配とのこと。
5年前にご主人に先逝れ、急かされるような葬儀も一段落、少し落ち着いた頃に主人を思い出しながらの遺品整理。
その時県外から整理手伝いに帰ってきた40代の長男と嫁と整理業者の話です。


全ての業者がそうではありませんが、依頼先は遺品整理とは言ってもゴミ清掃会社、3~4名で来て4トントラックを玄関先に横付けし息子や嫁の言うがままに何もかもドンドンとトラックに投げ積み、数時間で作業を済ませ帰って行ったそうです。
依頼の内容次第ではこのような作業スタイルも当然ございます。確かにガランとして綺麗に空間が見え整理もされましたが、息子と嫁の会話や回収業者の作業状態には愕然とし、何か物悲しさを感じたそうです。苦労して買った思い出深い箪笥や本棚、衣類の数々・・・・
息子の依頼先は清掃会社の一般廃棄物回収業者で多人数での短時間作業、お婆さんの想像した遺品整理とは程遠い作業となった事は想像できます。多人数での素早い作業もサービスの一つと思いますが、依頼する側の世代の違いや、同世帯で生活してないなど様々な要因から遺品とは、遺品整理とは何であるかなど解からない、感じない世代、生活環境も含め悲しいかな多く存在しております。
お婆さんの依頼はその様な悲しい思いをしたくないとの事と、身内に迷惑を掛けたくない思いから、自身で身辺整理をしたいという依頼(生前整理)でした。二階の家具類やご主人の残されたコレクション、自身の思い出品の買い取りと整理依頼、不用品の整理処分依頼でした。料金や日数は多少掛かりましたが数日を掛け一階で待っているお婆さんにトラックに積み込む処分品や買取品の確認と判別をしてもらい、作業終了後に綺麗に整理清掃された二階の写真を見て頂き、大変喜ばれ感謝されたのは今でも思い出します。

「遺品整理」言葉の独り歩きで今では多数の異業種参入で色々な所で目にします。大変身近に感じそれだけ世間の注目もあり世代を反映する重い言葉でも御座います。
最近では色々な業種の方が参入して大変なお金をかけたであろう立派なHPを開設、広く皆様に知られるところでもありますが、業者選択をする上で、本当にそれで良いのか疑問にも思います。
まずはその企業の社歴、どれほどの経験があるのか、また条例等関連法令許認可事業所かなど吟味して頂き、後々、トラブルに巻き込まれないためにも格安料金だけで業者を選択されませんようお願い致します。

当社は設立以来、今日まで29年間様々な現場で作業してきましたが二つと同じ条件下での仕事をお受けした事は御座いません。それぞれにお顔があるように個人の生活環境にもそれぞれスタイルがあります。現場にも持ち家や借家、単身に家族持ち、そこそこ収入のある方から生活保護家庭まで様々です。
ご依頼先も、個人から葬儀社や不動産業者、お役所まで様々です。
しかしながら遺品整理士としての仕事道は一つであります。
最後まで確りと法令を遵守してご依頼主は勿論、近隣宅にも絶対迷惑の係わらぬよう真心を込め、最後までやり遂げる事と常々思っております。

「有難とう!助かった!」 この言葉が全てです。

命の尊さ、心の触れ合い、絆、遺品とは想い出の一杯詰まった宝箱

 

山形遺品整理
 
代表取締役 入澤 和志郎

 

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